こんな症状はありませんか?
ある日突然、足の親指の付け根などが激しく痛み出し、歩くことすらできなくなった経験はありませんか?
痛風(つうふう)は、「風が吹くだけでも痛い」と言われるほどの猛烈な痛みが特徴の病気です。
数日から1週間ほどで嘘のように痛みが引いてしまうことが多いため、「治ったから大丈夫」と放置してしまう方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
以下のような症状や指摘に心当たりはありませんか?
- 足の親指の付け根が、赤く腫れて激しく痛む
- 足首、アキレス腱、膝、手首などの関節に急な激痛が走った
- 痛みが強くて靴が履けない、足をついて歩けない
- 健康診断で「尿酸値が高い(7.0mg/dL以上)」と言われた
- ビールなどのお酒を日常的にたくさん飲む
- レバー、魚卵、干物などプリン体の多い食べ物が好きだ
- 水分をあまり摂らない、または運動や仕事で汗をかくことが多い
痛風発作の痛みは、体からのSOSサインです。放置すると発作を何度も繰り返すだけでなく、腎臓や血管にも深刻なダメージを与えてしまいます。痛みが治まった後こそ、早めの受診が重要です。

痛風とは
痛風・高尿酸血症とは?体内に溜まった「針状の結晶」
痛風の元となる状態を「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」と呼びます。血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると、尿酸が血液中に溶けきれなくなり、ガラスの破片のような鋭い針状の結晶となって関節の中に溜まっていきます。
この溜まった結晶を、体の免疫細胞が「異物」とみなして攻撃することで起こる激しい炎症反応が「痛風発作」です。
痛風を放置するとどうなるの?
痛風発作の痛み自体は、放置しても1〜2週間ほどで一旦治まります。しかし、高尿酸血症そのものを治療しない限り、尿酸結晶は体内に溜まり続けます。
・発作の頻発と関節の変形:発作が起きる間隔が短くなり、足だけでなく膝や手首など全身の関節に広がります。やがて関節の周りに尿酸の大きなコブ(痛風結節)ができ、関節が変形してしまうことがあります。
・痛風腎(腎障害)・尿路結石:尿酸結晶は腎臓にも溜まります。腎機能が少しずつ低下し、進行すると「人工透析」が必要になるほか、尿管や膀胱に激痛を伴う「尿路結石」を引き起こします。
・動脈硬化・心血管疾患:高尿酸血症は動脈硬化を強力に進め、心筋梗塞や脳卒中のリスクを大幅に高めることがわかっています。
痛風の原因
なぜ尿酸値が高くなってしまうの?
尿酸は、細胞の核に含まれる「プリン体」という物質が体内で代謝(分解)された後にできる「ゴミ(老廃物)」のようなものです。通常は腎臓から尿と一緒に体外へ排泄されますが、作られる量が多すぎるか、うまく排泄できない状態になると血液中に溜まってしまいます。
主な原因としては、以下のような要因が挙げられます。
・食生活・アルコール:
プリン体を多く含む食品(レバーなどの内臓類、魚介類の干物など)の摂りすぎや、清涼飲料水などに含まれる果糖の過剰摂取。特にアルコール(ビールに限らず、焼酎や日本酒など酒類全般)は、体内で尿酸の合成を促し、尿からの排泄を妨げるため二重のリスクとなります。
・水分不足と汗:
汗をたくさんかいた後や水分補給が足りないと、血液が濃縮されて一時的に尿酸値が跳ね上がります。
・遺伝的体質:
尿酸を体外に排泄する能力が生まれつき弱い体質(男性に多く、患者の約9割が男性です)や、尿酸を作りやすいい体質があります。
・激しい運動やストレス:
無酸素運動などの強い負荷や過度なストレスも、一時的に尿酸値を急上昇させます。
・肥満:
内臓脂肪が増えるとインスリンの働きが悪くなり、腎臓からの尿酸排泄が低下します。
当院での治療方針
当院では、単に痛みを止めるだけでなく、「他の病気との鑑別」と「将来の合併症予防」に重点を置いた専門診療を行います。
1. 正確な「鑑別診断」
関節が腫れて痛む病気は、痛風だけではありません。「偽痛風(ぎつうふう)」や「関節リウマチ」、「感染性関節炎」など、別の疾患である可能性もあります。
当院では、血液検査やレントゲン検査に加え、「関節エコー(超音波)検査」を積極的に実施しています。関節エコーを用いることで、関節内に溜まった微細な尿酸結晶の像(ダブルコンターサインなど)や炎症の程度をリアルタイムで直接確認でき、丁寧な診断が可能です。
2. 発作時と平静時で分ける「段階的な薬物治療」
痛風の治療で最も重要なのは、「痛む時」と「痛みが治まった後」で治療方針を変えることです。
・痛風発作が起きている時:激しい痛みの最中に尿酸値を急激に下げると、かえって発作が悪化したり長引いたりします。まずは抗炎症薬や消炎鎮痛剤(NSAIDs)を短期集中で使用し、しっかりと痛みを鎮めます。
・痛みが治まった後(高尿酸血症の治療):痛みが完全に引いてから、尿酸値を下げるお薬(尿酸生成抑制薬や尿酸排泄促進薬)を少しずつ服用し始めます。目標値は「尿酸値6.0mg/dL以下」です。じっくりと時間をかけて体内の尿酸結晶を溶かしていきます。
足の激痛やお悩みは、通いやすい当院へご相談ください
痛風発作の激しい痛みでお困りの方も、「健診で尿酸値が高いと言われたけれど、どうすればいいか分からない」という方も、どうぞお気軽にご来院ください。
もとまちリウマチ内科クリニックは、バス停「北24条東21」から徒歩0分、広々とした共用駐車場60台を完備しております。館内は完全バリアフリー設計ですので、足の痛みが強く歩行が困難な時でも、安心してお越しいただけます。